国技がモトクロスの国がある!

その国の名はベルギー王国。

人口は日本の1/10くらいの小さい国です。

 

そもそもモトクロス発祥の地はベルギーで、1934年のことなんだそうです。1934年っていえば渋谷駅に忠犬ハチ公の銅像(第一世代)ができた年ですよ。そんな昔からモトクロスやってたんですねー、ベルギーの人たちは。。。


FIMヨーロッパによると、最初の選手権(1952)もベルギー人が優勝、最初の世界チャンプもベルギー人です。今までに、56ある世界タイトルの15を獲得しています。有名どころではステファン・エバーツあたり。要は元祖モトクロス(本家はアメリカになっちゃったけど)なんですね。

最盛期では60個もコースがあったそうですが、今はマトモに練習できるコースは6つになっています。排ガスとか騒音とかの環境問題で。国へのロビー活動も行っているそうですが、あんまりうまく行ってないようです。環境問題はどこの国でも被害申立て側の立場が強くなりがちですので。

今は減らしすぎたということで、ほんのちょっとだけ増やす方向にあるようですが、コースの近くに多くの植樹をするとかの「環境に意識が高いです」ポーズをしないとうまく行かないようです。

かつての王国もこのありさまです。

日本のコースも似たような環境にあり、減る傾向にあります。
利用している私たちとしても「金払ってるから使えるのは当たり前だ」という感覚ではなく「コースの関係者が関係各署と渡り合いながらなんとか運営している」ということを認識して、なるべく周辺との摩擦を起こさないように気を付けることが大事だと思います。



で、おそらくというか、この世界的流れから一つ言えることがあります。私は確信しています。


「モトクロッサーはあと10年くらいで電動化する」



これで砂ほこりの問題以外はほとんど解決ですからね。
KTMなんかは真面目に試作しているようですし。日本のメーカーも電動化を急いでほしいです。なにしろエアクリ洗わなくてもよくなるのは嬉しいじゃないですか。